初めての熊本研修③(畳表問屋さん訪問・出荷作業見学編)

2015年12月14日|熊本研修 修業日誌

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次は当店に畳表を卸していただいている問屋さんを訪問しました。

産地を訪問したいという私の突然のお願いを聞いて下さり、3日間エスコートしてくださったありがたい業者さんです。

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契約農家さんから買い取った畳表がここに集まり、全国の畳屋さんに配送されます。

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作業場の中はたくさんの畳表があり、イ草の香りが充満しています。

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その量の多さにビックリしましたが、これでもかなり少ないようで繁忙期はこの倉庫いっぱいに畳表が積み上げるそうです。

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奥の倉庫にも畳表がたくさん貯蔵されています。

農作物である畳表は紫外線や湿気にとてもデリケートなため日よけをして、室内の温度・湿度は厳重に管理されています。

 

まず畳表を注文されたサイズに裁断していく作業を見せていただきました。

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一枚一枚刃物を使って手作業で裁断していきます。

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畳のサイズは関西、中京、関東など地域によって異なります。

その地域に合わせたサイズに裁断できるよう、台には目盛りが書いてあるのです。

 

次は裁断した部分を糊付けしていきます。

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畳表の端の部分を刷毛と糊を使って止めていきます。

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これで畳表の端が解れてパラパラになってしまうのを防止します。

 

そして生産者証明書を添付。

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安心して畳を使っていただけるよう、畳表を作った農家さんの顔写真やお名前などの情報が詳しく掲載されています。

 

次はJAS(日本農林水産規格)という畳表の規格検査を見させていただきました。

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登録認定機関から認定を受けた業者のみが検査格付できる畳表の品質・等級に関する大切な検査です。

 

まずは畳表の水分量の計測。

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水分を含みすぎるとカビの原因になりますので、一定の基準値を超えてないか水分計で計測します。

 

次は重量の検査

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充分な量のいぐさを織り込むことが畳表の品質(緻密 さ、強度等)を保証することになるため、重さを計測してイ草の本数を確認します。

 

そして着色料の検査。

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布で畳表の表面ををふき取り

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青色など着色剤がついていないか確認。

国産畳表は中国産畳表とは異なり、泥染めという天然染土を使った伝統的な技法で自然なイ草の色合いを出しているため着色剤などは一切使いません。

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抵抗力の弱い赤ちゃんでも安心して使っていただくために、人体に有害な着色剤を使っていない無着色畳表であるかを検査するのです。

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各検査で測定した記録は規定の年数の間は保存しておかなければなりません。

このような厳重な品質検査を経て、当店に安全な畳表を送っていただいているのですね。

 

検査した畳表は出荷先ごとに整理されます。

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最後に畳表にキズや変色が無いかを担当者がしっかり目で確認していきます。

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同じ時期、同じ生産者でも畳表は自然の農業製品であるため多少色合いに違いが出ます。

お客様のお部屋の畳にムラが出ないよう、なるべく同じ畳店に同じ色合いの畳表を揃えて出荷します。

 

そして梱包機で梱包し、

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お客様にお渡しする品質証明書を添付して、当店に届く畳表の完成です!

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社長自らフォークリフトを運転して運送屋さんに積み込んでいただきました。

 

見学の最後に、目利きの為には最高級の畳表を見ていったほうが良いとのことで、最上級品の畳表を見せていただきました。

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八代でもトップクラスの生産者である早川猛さんの作った最高級畳表「ひのさらさ」

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畳表には「職人魂表 HAYAKAWA」も刻印が。

生産者1人1人作り方が違うからこそ、名人といわれる農家さんになるとそのお名前が畳表のブランドになるのですね。

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上の普及品の糸引き畳表と比べると違いは一目瞭然です。

イ草の長さが明らかにに異なり、黄色い部分や色ムラが無くとても綺麗です。

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イ草がしっかりと詰まって厚みがあり、この上で寝転んだらとても気持ちよさそう。

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社長さんによれば日焼けしても黒い筋や変色も無く、写真のような綺麗な飴色になり、使用すればするほど安い畳表との違いが良くわかってくるとのことでした。

 

3日間の研修でずっと案内をしてくださった従業員の本田さんと一緒に記念撮影。

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「問屋は農家さんと畳屋さんの橋渡し役」

社長がおっしゃっていたように、生産者とコミュニケーションをとりながら品質を厳重に管理し、1年を通して畳表を供給してくれる問屋さんがいるからこそ、私たち畳店がお客様に安全な畳を納品できるのだと知ることができました。

 

問屋さん訪問が終わり、初めての熊本研修もついに終盤。

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3日目は熊本城や水前寺公園など、熊本の名所を巡りながらそこに使われている最高級の畳を見ていきます。

2015年12月14日|熊本研修 修業日誌