どれだけ文明が発展しても、現代のライフスタイルで暮らしが変化しても、いつだって「畳」に触れると、どこか懐かしく、居心地のよいものです。
奈良時代に誕生し、1300年の歴史を持つ日本固有の「畳」は、今でも人々の暮らしで使われ続けています。
歴史が物語るように「畳」には昔の人たちの知恵が詰まっており、日本の風土に適した伝統ある床材です。
そして近年では昔の知恵を大切にしながら、現代の暮らしと環境に対応した畳へと進化しています。
畳の特性
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一、断熱性と保温性
畳の原料である「い草」の断面構造は空気がしっかり詰まっており、熱を伝えにくいという性質があります。冷たい空気をシャットアウトし、たくわえた熱を逃さない羽毛布団のような機能があり、ほんのり暖かく心地よいのです。また近年の畳の芯にはダニの発生を防ぐものや断熱性を高める素材が使われていますので、より機能性が上がっています。
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二、弾力性
畳には、い草のクッション状の断面構造が空気をたくわえ、ほんのりフカフカした感触を生み出しています。
寝ころべば心地よく、転んだときでも衝撃を和らげてくれます。 -
三、調湿力
夏は涼しく、冬はあたたかいというのも畳の特徴です。い草の多孔質構造が湿気を吸収し、畳床のなかの空気が湿気を放出しながら、効率的に呼吸しているわけです。畳一帖分の自然吸湿能力は約500ml。
ゆっくり湿気を吸って吐く畳は、高温多湿の日本の気候に最適な床材です。 -
四、空気の浄化
畳には健康に悪い影響を与える二酸化窒素を吸収して、空気を浄化させる作用があります。また、シックハウス病の原因とされるホルムアルデヒト等の有機溶剤を吸収する機能が明らかになっております。畳の上にはなるべくジュータン・カーペット等を敷かないで下さい。畳の呼吸を妨げカビ・ダニの発生の原因になる場合があります。
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五、癒し効果
畳の香り成分には、バニラに含まれるバニリンや、樹木と同じフェトンをはじめ心も体もリラックスさせてくれるアロマテラピー効果が期待できます。また畳の色は天然の自然素材からできているので、視覚的にも落ち着き、日本の住宅環境に調和します。
あたたかい家族の時間がある、畳の部屋をつくりたい。
畳のある暮らしは、素足で踏んで自然を感じ、香る「い草」で心が安らぎます。
程よいクッション性とさらりとした質感で時には寝転びたくなります。
畳の上で家族みんなが食事をしたり、くつろいだり、勉強したりそこには古き良き日本の知恵と暮らしがあります。
そのような暮らしを伝えていけるように高野好見畳店の上質な畳で、あたたかい家族の時間がある部屋をつくっていきたいと思っています。