2回目の熊本い草研修③「泥パックでイ草を美しく」

2016年8月5日|熊本研修 修業日誌

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刈り取ったイ草は中村さんのお家に運び、泥染めをしていきます。

泥染めとは、刈り取ったイ草を泥の中に浸す工程。

江戸時代から行われている伝統的な技法で、イ草にとっては大切なお化粧作業です。

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泥の元となる「染土」です。

かつでは広島で、現在は五島列島で採れる「備後染土」、淡路島で採れる「淡路島染土」など数種類の染土があります。

染土1

染土2

この染土を、農家さんのオリジナルでブレンドしていきます。

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中を覗くと・・・。

うーん、なんとも不気味な雰囲気(・・;)

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タンクの温度は20度ほどに保たれ、一日かけて攪拌して泥を作っていきます。

 

そして、いよいよ泥染めの作業に入ります!

コンテナに積んだ刈り取ったイ草を、機械で操作しながら泥の層に漬けていきます。

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たっぷり泥に浸したコンテナを引き上げて、イ草の泥パックの完了です。

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加工したイ草は泥にコーティングされ、全体が白っぽくなっています。

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この泥染めは、イ草や畳に様々な効果をもたらします。

・輝きが均一になり、ムラのない美しい色合いにする。

・日焼けによる変色を防止する。

・泥コーティングがい草の表面を保護し、耐久性をアップさせる。

まさに、女性の美顔パックと同じように、イ草を強く美しくさせる効果があるのです。

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そして、なりよりの嬉しいメリットは、

日本人が大好きな「新しい畳独特の良い香り」を生み出すこと。

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この泥染めの時に使う染土の香りと、イ草の本来の香りがミックスされ、リラックス効果のある独特な畳の良い香りを生み出すのです。

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現在はコンテナや機械が導入されていますが、かつては一束ずつ手作業で泥に浸していたのでとても大変な作業だったそうです。

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着色剤を使わず、天然染土でイ草本来の色合いを活かす泥染め。

お客様に喜ばれる、国産畳の良さは農家さんのこういった工夫や手間暇によって生み出されていることを知ることができました。

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熊本研修1日目が終わり、次の日は早朝3時からの作業です。

初日から内容の濃い研修ですが、2日目もしっかり勉強していたいと思います( `ー´)ノ

2016年8月5日|熊本研修 修業日誌