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初めての熊本研修①(イ草田植え体験編)
11月26日~28日まで熊本県八代市へ1人で研修に行ってきました。
八代平野は、熊本県中南部、八代海北部沿岸に位置する農村地帯で、米の裏作として畳表の原料となるイ草が栽培されていることで有名です。
イ草の栽培量は日本一で全国の9割のシェアを誇ります。
私が畳屋さんになってからずっと行きたかった、まさにイ草の聖地です。
ついに行けるぞという興奮で前日はなかなか寝付けませんでした(^^;
茨城空港から福岡空港へ
そして博多駅から九州新幹線に乗って
片道6時間をかけて新八代駅へ到着。
駅前で待ち合わせたお世話になっている畳表の問屋さんの従業員の方に案内していただき、11月の田植えシーズンにあるイ草農家さんを訪問していきます。
まずはさっそく植え付けをおこなっているイ草農家さんの田んぼを訪問しました。
イ草農家の小橋さんに教えていただき、今では少なくった手植えによる植え付けを体験させていただきます。
私は足のサイズが30㎝という大足なためもちろん合うサイズの長靴があるわけはなく…
急きょ素足にビニールを巻いて田植えをしました。
冷え込んだ泥の感触をビニール越しに感じます。
昔は素足でやるのが当たり前だったそうでこれも一つの勉強とガマンガマン・・・!
膝下まで浸かる重い泥に足を取られながら中腰でひたすら苗を植えていきます。
だんだんと腰とふとももがしんどくなってくる。
フラフラになってあっという間に置いて行かれる私を尻目に農家のみなさんは楽しそうに談笑しながらポンポンと早いスピードで植え付けを行っていきます。
上が私が植え付けた部分。
まっすぐ植えているつもりなのに、いつに間にか蛇行して間隔が空いてますね。
こちらがが小橋さんが植えた部分。
手早いですがまっすぐにしっかり等間隔で植え付けられています。
そして特に活躍されていたのは元気で明るい植え付けの女性アルバイトの皆さんです。
この時期にはこのアルバイトさん達が各農家さんを周りお手伝いしていくそうです。
まさに八代のイ草作りを支える大きな戦力ですね。
農家さんの田植えの計画はこのアルバイトさんの予定に左右されるそうです。
「笑顔で写真を撮るよー!」と言われたけど完全に顔が引きつっています(^^;
体力には自身がありましたが、少し手伝っただけで腰が痛くなりました。
この大変な作業を一週間ほど行い苗を植え付けていくそうです。
時間の都合上少しだけのお手伝いとなりましたが、農家さんの植え付けの大変さのほんのわずかでも体感することができて良い勉強になりました。
私の下手くそな植え付けを優しく見守っていただいた小橋さんに感謝です。
今度はしっかり時間をかけてまたぜひお手伝いをさせていただきたいなと思います。
次は別の農家さんを訪問し、イ草の苗づくりの現場や畳表を織る工程などを見学させていただきます。
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