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2回目の熊本い草研修④「朝3時からの窯入れ・窯出し」
研修2日目は、まだ真っ暗な午前3時から作業開始。
刈り取りの時期の八代のイ草農家さんは、昼間の強い日差しと暑さをさけるため、ご家族全員で毎日早朝から作業をされます。
泥染めの後、乾燥させたイ草を袋に詰めていく「窯出し」をお手伝いします。
乾燥した泥の粉が部屋中に飛び散るため、マスクをつけていないと作業できません。
袋詰めしたイ草を、全て担ぎながら倉庫に積み込んでいきます。
かなりの数と重さです(^_^;)
そして、昨日刈りとって泥染めしたい草を乾燥室に搬入する「窯入れ」。
このイ草は丸一日かけて窯の中で乾燥させていきます。
気が付いたら外が明るくなっていました。
暗いうちから、いきなり続く重労働に眠気も一気にふっ飛びます。
朝ごはんを食べた後は、すぐに田んぼへイ草の刈り取りに向かいます。
隣についてくれた農家さんの息子さんは、少しコワモテでしたがとても優しく丁寧にイ草の束を積み上げていくコツを教えてくれました。
毎年この時期は、会社のリフレッシュ休暇をとって実家のお手伝いをしているそうです。
イ草の収穫はまさに家族全員参加のチーム戦です。
その後、明日の刈り取りに備えて、伸びたい草が倒れないように張っていた網掛けの網を外していきます。
網掛けをするときには、倒れないように木の杭や黒い棒をしっかりと打ち込んでいます。
そのため打ち込んだ木の杭などを抜き、張っていた網を外していくのも一苦労です。
ぬかるんだ田んぼに足を取られながら、少しづつ外して行きます。
イ草を刈り取る機械を入れるスペースを作るため、一株一株鎌を持って刈って行きます。
手を切らないように注意しながら、私も貴重な手での刈り取りを教えてもらいました。
一昔前は、機械を使わず全て手で刈り取っていたと思うと、昔の人は凄いなと思います。
そしてやっとこさお昼ごはん。
地元の人に愛される、八代の有名店。
ちゃんぽんが大人気の「みやべ食堂」に連れてってもらいました。
気分的にはもう夕方6時くらいの感覚なのですが、まだお昼という事実。
午後からもハードで濃密な研修が続きます。
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