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日本一の畳縁の生産地「倉敷市児島」と畳縁の進化に迫る。
レディースショップとコラボした畳縁バッグの販売会を実施中!
水戸市見和のレディースファッション セレクトショップ「サロンドラン」さんとコラボして、当店の畳縁バッグの販売会しております。
(サロンドラン様で展示されている畳縁バッグ)
色や大きさ、持ち手やファスナーなどお客様のお好みに合わせた受注生産のオーダーメードも行ってます。
ご興味のある方はぜひお越し下さい。
サロンドラン様
茨城県水戸市見和3丁目663番地12
tel.029-255-1677
営業時間 10:00~18:00 定休日 無休
http://salonderan.wixsite.com/indexまた、当店でもオーダーメイド畳縁バッグの受注を受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
近年流行している畳縁バッグとは
当店には数年前から直接工場にお越しになる女性のお客様が増えていました。
みなさまのお目当ては、当店で使用している「畳縁」です。
(当店の工場で保管されている畳縁)
当店には畳を作る際に使用した畳縁の余りを在庫しています。
その畳縁を手に取って見てみたい、譲って欲しいとお越しになる女性のお客様が増えているのです。
何に使うのかお聞きしたところ、
「畳縁でバッグを作るのが流行っている」
という事を教えていただきました。
畳縁バッグとは、文字通り畳縁を使用して作ったバッグです。
本来は畳の材料として使われる畳縁ですが、その軽さや丈夫さを活かして、数年前からバッグや小物を作る材料として注目されているのです。
(当店で製作・販売している畳縁バッグの一部)
畳縁とは
畳縁とは、畳の長手方向に付けられた布のことです。
畳表の摩耗を防ぐため、また畳を敷合わせる際にできやすい「隙間」をしめる役割も担っています。
(伝統的なお茶室を引き立てる純綿の御座縁。艶のあるシンプルな黒無地が高級感を引き立たせる。)
畳縁の歴史は畳とほぼ同じく奈良時代まで遡ると言われています。
かつて畳は権力の象徴であり、模様や色によって身分等を表す時代もありました。
素材も、綿糸や麻糸を蝋(ロウ)引きしブラシで磨き上げられた黒色または茶色の糸が使用されていましたが、 現在では化学繊維で織られたものが主流となり色数も豊富になっています。
(可愛らしいピンク色で花柄の畳縁。お部屋が一気に明るくなる。)
その他にも、ペットボトルを再利用してできた糸なども用いられるようになり、移ろいゆく時代と共に、畳縁も変化を続けています。
クラシカルなものからモダンなものまで、約1000種類の畳縁が存在しています。
(市松模様の畳縁。現在の高度な技術で、施主様の好みに合わせた様々なカラー、模様の畳縁が作られている。)
(キャラクター入りの畳縁。主に幼稚園など、お子様向けのお部屋に使用されている)
畳縁の一大産地 倉敷市児島
繊維の街として有名な岡山県倉敷市児島は畳縁の国内シェア8割を占める一大産地です。
江戸時代、大規模干拓地である現在の岡山県倉敷市児島地域で、塩分に強い綿の栽培が始まりました。
その後、綿を用いる繊維産業が興り、小倉織りや真田紐作りが発達していきます。そして昭和時代、住宅の新築ラッシュに後押しされ、細巾織物の一種である畳縁が盛んに製造されるようになりました。
(参照 晴れの国 おかやまカタログ)
(児島市街と瀬戸内海 参照 Wikipedia)
畳縁のトップメーカー 髙田織物株式会社
当店で使用している畳縁のメーカー高田織物株式会社さんは1892(明治25)年創業、昭和初期より畳縁の生産を始めた老舗企業です。
(岡山県倉敷市にある畳縁のトップメーカー 髙田織物株式会社)
現在は1,000種類以上の畳縁を生産し、全国シェアの35%を占めるトップメーカーです。
織りにこだわる精神は受け継がれ、伝統を守りながらも、新たな織機と技術を活かした新しい畳縁を生み出しています。
(畳縁の生産工場)
(日本中の畳縁を支えるのは、創業者から伝承された織りの技術と精神)
進化する畳縁
畳の減少により畳縁の生産も減少していますが、「伝統は伝統として大切にしつつ、新しい畳縁を提案し、畳という日本文化の良さを多くの人に知ってほしい」という想いから、現代のライフスタイルにも親しみやすい新たなデザインの畳縁の開発に取り組んでいます。
(髙田織物株式会社が運営するファクトリーショップ「FLAT」)
(店内には髙田織物さんが生産する様々な畳縁が並べられている。)
(クリスマス柄の畳縁。華やかな色彩と繊細な模様には、老舗メーカーに織りの技術が活きている。)
新たな用途で注目を集める畳縁
衰退産業だからこそ、老舗メーカーの革新と努力によって進化しつづける畳縁。
その素材の良さに注目したのが、手芸や雑貨作りなどを趣味とする女性達でした。
畳縁という日本人に馴染みのある素材である上に、敷物として使われるほど丈夫でかつ非常に軽い。
またご家庭のミシンでも縫える加工のしやすさから、バッグや小物などの材料として新たな活用方法が注目されたのです。
(畳縁で作ったリボン。ミシンが苦手な方でも簡単に作れる作品。)
(畳縁を使用したポーチ)
(畳縁を使った小物作品達。様々な柄の組み合わせで、個性的で和を活かした作品ができる。)
本来は畳を保護する脇役であった畳縁が、素材として注目を集めることで主役となる。
それを通して、畳離れが進む一般消費者が畳や畳縁に新たに親しむ新たな機会となっています。
(倉敷市のブランド品であるデニム生地、真田紐、畳縁を組み合わせて作った児島帯)
(アーカンソー大学からの工場見学。国内のみならず、海外からも多くの観光客が訪れる。)
畳縁を購入する方法
最後に一般の方が畳縁を購入する方法をご紹介します。
まずネットでは、髙田織物株式会社さんのFLATネットショップでご購入が可能です。
また、近隣の畳店にお問い合わせいただければ、畳縁のみの販売をしてくれる畳店もございます。
事前にお電話をしていただき、畳縁のご購入ができるか確認していただけると確実です。
当店では髙田織物株式会社さんの1,000種類以上ある畳縁の中から厳選した、「トラッド」「ハイカラ」「ムジ」の3パターンに分けた髙野好見畳店オススメ畳縁をお部屋の畳へのコーディネートにご提案しております。
(髙野好見畳店 オススメ畳縁の一部)
その他にも、髙田織物畳縁カタログからお客様のご要望にをお聞きし、お客様に合った畳縁を取り寄せることも可能です。
もちろん、畳縁のみのご注文も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
(畳縁によって価格が異なります。当店スタッフにお問い合わせください。)
日本の伝統的な良さを残しつつ、さらに進化を遂げることで注目される畳縁。
ぜひ皆様も一度、手に取りご活用いただければと思います。
(上質な国産畳表とストライプの畳縁。自然な藺草と細やかな畳縁の緑が落ち着きを与えてくれる。)
画像提供・監修
髙田織物株式会社様
ホームページ http://www.ohmiyaberi.co.jp/index.html
FLATホームページ http://www.ohmiyaberi.co.jp/index.html
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