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オリジナルキャラクター制作奮闘記③「個性を出そう!」
少しづつ具体的に動き始めたオリジナルキャラクター制作。
ベースとなるデザイン案が決まり、さらに改良を加え、もっとキャラクターの個性を出していくことになりました。
とりあえず今のデザインからより「畳屋さんらしさ」出していくことに。
畳屋さんらしさって何だろう・・・。
お店の古い職人さんの写真を見て昔ながらの畳屋さんのイメージを固めていきます。
まずは「足袋」
最近は履いている畳屋さんも減りましたが、昔は職人さんはみんな履いていました。
綿の素材が蒸れにくく新しい畳に足跡がつかなかったり、足裏で畳の凸凹を感じ取ったり、「又割れ」(指が別れる部分)が作業効率を上げてくれたり、昔ながらの畳づくりには欠かせないアイテムです。
次は「前掛け」
畳を作るときに藁やイ草が飛び散って作業ズボンにくっ付くので結構重宝します。
屋号も入るので世界で一つのお店のキャラクターとして個性が出るかなと思いました。
また「畳に詳しい人にはわかる、細かいディティールのこだわりを入れてみませんか?」とイラストレーターさんに言われ畳縁ベルトの柄を変えてみることにしました。
デザイン案はよく一般の畳縁に使われる菱や菊の紋ですが、これを「高麗縁」というかつて親王や大臣、公卿など高貴な身分の人に使われていた畳縁の柄にしてみました。
現代では寺社仏閣などでよく使用されている畳縁です。
数ある高麗縁の中で採用したのは「七宝 銀」という柄。
形がカッコいいのと、丸いフォルムがベルトのバックルに使用しやすいと思い選んでみました。
以上のアイディアを踏まえて改良させたキャラクターがこちら
Before
かなり畳屋さんらしい個性的なキャラクターになりました!
少し怖いという意見もあった黒から茶に色を変えて親しみやすさを出してみました。
スタッフの評判もかなり良好。
しかしじっくり見てみるとまだ何かが足りないような気がします…
少し表情が可愛いすぎてちょっと頼りないような気がしました。
そこで思いついたのが「眉毛」
きりっとした凛々しい太眉をつけてみることにしました。
眉毛がついて表情に意志の強さと信頼感のあるかなり男前になりました。
細部の違いでこれだけ印象が変わってしまうのが面白いですね。
これでついにキャラクターデザインの完成です!
ここから様々なポーズをつけていきます。
いよいよキャラクターの姿が見え、ここからの展開に俄然やる気が出てきました!
つづく・・・
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