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熊本地震 日本一のイ草の生産地 八代への電話
今回の一連の熊本地震は、大変ショックな出来事でした。
被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
昨年の11月に畳屋となってずっと念願だった熊本県を初めて訪問させていた時は、熊本の皆さんに大変お世話になりました。
生産者、取引先の皆さんがご無事か連日心配しながらTVを見つめていました。
最初の大きな地震から数日経ち、研修の時に3日間ずっと案内をしてくれた畳表問屋の本田さんと電話でお話しすることができました。
八代市も震度6以上の地震に何度も襲われ、今なお余震が続いており、古い建物は倒壊や損傷があったようです。
しかし、熊本市や阿蘇地方などに比べるとライフラインも安定していて、なんとか通常通りの生活を送れているとのことでした。
「まだまだ在庫もあるから、心配しないでいつでも発注してね!」
と、心強い言葉をいただきました。
熊本県は日本一のイ草の生産地という事をご存知でしょうか。
しかし、現在国内シェアの8割を占める安い中国産畳表の流入、日本人の畳離れ、後継者不足など、様々な理由からこの30年間で5000件あったイ草農家さんの数は10分の1の500件ほどにまで減少してしまいました。
そんな危機的な状況の中で、先日から熊本県を襲い続けている一連の熊本地震は日本の畳文化そのものが消滅しかねない大変な出来事です。
これからも全国のお客様に国産の畳表を使っていただけるよう、熊本の生産者の皆さんは地震で大きな被害を受けながらも、6月~7月の刈り取りに備えイ草の田んぼの手入れをし、今日もこうして当店に畳表を届けてくださっています。
熊本県への支援の輪が続々と広がっていますが、国産畳表専門の畳屋として私たちがまずするべきことは、一人でも多くのお客様に熊本産畳表の素晴らしさをお伝えし、使っていただけるよう努力する事だと思います。
ぜひ一度、お近くの畳屋さんで熊本産畳表を手に取り感じてみて下さい。
イ草農家の皆さんが丹精込めて作った高い品質、日本人が大好きなイ草の香りと優しい手触り、とってもリラックスできますよ。こちらに、昨年11月の熊本研修のレポートがあります。
一般の方でも、熊本のいぐさ・畳表作りが分かりやすく知れますでぜひ一度読んでいただけると嬉しいです。
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